
塩と健康の最前線
高血圧や生活習慣病を防ぐため「減塩」が注目されています。しかし塩を減らすだけでは味気なく、食事の楽しみが減ってしまいます。本記事では、日本人の塩分摂取の現状や、無理なく続けられる減塩の工夫、さらにフレーバーソルトの活用法をご紹介します。
日本人の塩分摂取の現状
日本人の1日の塩分摂取量は、男性10g、女性9g前後とされ、厚生労働省が推奨する目標(男性7.5g、女性6.5g)を大きく上回っています。その大きな要因は加工食品や外食。カップ麺、惣菜、ファストフードには「隠れ塩分」が多く含まれています。
減塩の必要性と健康リスク
塩分を摂りすぎると高血圧につながり、脳卒中や心筋梗塞など生活習慣病のリスクが高まります。ただし「ゼロにする」のも危険で、体は水分バランスや神経伝達のために一定の塩分を必要としています。重要なのは「摂りすぎない工夫」です。
減塩の工夫
出汁や香辛料の活用
昆布や鰹節の旨味、柑橘類の酸味、胡椒や山椒などの香りを取り入れることで、塩分を減らしても物足りなさを感じにくくなります。和食の「出汁文化」は減塩に大きなヒントを与えてくれます。
調理法の工夫
蒸し料理やオーブン焼きは素材本来の甘みを引き出せるため、少ない塩でもおいしく感じられます。逆に揚げ物は油でコーティングされるため塩気を強めに感じにくく、控えめにしても満足できます。
フレーバーソルトで楽しく減塩
塩に香辛料やハーブをブレンドした「フレーバーソルト」は減塩生活の強い味方です。香りが豊かで少量でも満足できるため、塩分を自然に減らせます。
- ハーブソルト:ローズマリーやタイム入り。肉料理に最適。
- ガーリックソルト:炒め物やパスタに便利。
- 柚子塩:天ぷらや刺身に爽やかさをプラス。
美容・ライフスタイルでの塩の活用
塩は料理だけでなく、美容や生活にも活用されます。バスソルトで体を温めたり、ソルトスクラブで肌をなめらかに整えたり、神社の盛り塩で場を清めたり。暮らしの中に溶け込む万能アイテムなのです。
まとめ
塩は悪者ではなく、使い方次第で健康とおいしさを両立できる調味料です。出汁や香辛料で味を引き立てたり、フレーバーソルトを取り入れることで、無理なく減塩生活を楽しむことができます。今日からできる小さな工夫で、健やかで豊かな食卓を目指しましょう。



コメント